福島での保養相談会(2018)を終えて

福島での保養相談会から帰りました。

いわき市と二本松市(福島市と郡山市との間)の二カ所で行われた保養相談会「ほよーん」。全国、沖縄から北海道まで約50ほどのの保養団体が集まり、訪れた参加者に今年の夏の保養について説明会を行いました。
二日間の参加者は、537名(うち大人は266名)であり、多くは福島県在住者であったが遠くは千葉の柏や流山からも参加する方がいらっしゃいました。事務局によると参加者の半分が初めてこの説明会に参加した人たちで、まだまだ「保養」という存在自体を知らない方達が多くいるのだなと感じました。
各説明会の終わりには全体ミーティングを行い、反省会があり、そこでは訪れた参加者の方がどんな悩みを抱えていて、それに対して我々はどんな対応がしてあげられるのか(交通費の問題等)など、具体的な課題やそれへの対応をみなで考え話し合うなど、きめ細かい配慮の姿勢に初めて参加した私は感心してしまいました。

チェルノブイリ原発事故の罹災国では国策として大規模に行われている保養ですが、日本ではそういった国からの補助はほとんどなく、こういった市民の団体が保養を支えているのが現状です。活動を続けていけなくなる団体、新しく始まる団体など入れ替わり立ち代わりで日本全国の有志が支えています。この説明会も、参加団体のメンバーたちは遠く大阪、九州、北海道から始発にのって電車を乗り継いできて、そして夜行で帰って次の日仕事に向かうなど、みなさんかなりのハードスケジュールで来ていました。

のちほどまた別途ブログにて報告しますが、福島はまだまだ放射線量が高く、そこで暮らしていくには保養を行って、体の中にたまった放射性物物資を出していく必要があります。福島県民の方たちも、そして我々支援側も日に日に意識が薄れていく中で、活動を継続していく事で放射能の危険性への意識をつなぎとめていかなくてはと思っています。

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